テント倉庫の基礎知識|導入・運用する際に押さえておきたいポイントを解説します!

こちらのサイトでは、テント倉庫を導入し、運用しようと考えている方向けに、押さえておきたいポイントやお役立ち情報などをまとめています。
建築完成までのスピードが速く、初期費用やランニングコスト面で抑えられるなどメリットの大きいこのテントを導入したいと考える方は多いでしょう。
導入をする際に必要な書類などの準備や、導入に際して考えておきたいデメリットの対策を紹介していますので、事前に知って考えておきましょう。

テント倉庫の基礎知識|導入・運用する際に押さえておきたいポイントを解説します!

テント倉庫の基礎知識で知っておくべきなのは、テント倉庫がちゃんとした建物として認められているということです。
キャンプ用のテントとは異なり、建築会社によって骨組みを建てられ、周りを防風防雨の耐久性の高い布で覆います。
この中に保管するものがどんなものであれ火災保険への加入が可能ですし、また消防法が適用されるので消火設備も視野に入れる必要があります。
テントなので外気の気温などの影響を受けやすいので、オプションで換気扇をつけるなど対策が必要な場合もあります。

テント倉庫の価格相場はどれくらい?

テント倉庫とは鉄骨を組み立ててシート膜を張った建築物であり、短期間で立てられることや低コストに抑えられることから様々な用途で利用されています。
一般的に建築機械整備場や運輸・海運業の保管庫、各種製造業の材料や食品などの販売業の商品倉庫など、業界を問わず多くの企業が活用しており用途や土地の形状にあわせた設計が可能なため、幅広い使い方を実現できます。
そんな便利な建築物を実際に導入する場合、やはり気になるのが価格相場です。
テント倉庫の価格は新設や修理、倉庫の規模や形、シートの種類によって違いがありますが、最小のサイズといわれている面積30㎡の倉庫は防炎生地使用の場合は3,150,000円、不燃生地使用の場合は3,650,000円、最大規模となる面積500㎡の倉庫は防炎生地使用の場合11,500,000円、不燃生地使用の場合は14,850,000円が相場だといわれています。
さらに上屋テントや可動式テント、積雪テントやエクステントなど種類やオプションによって料金は変わってくるので、希望する造りから見積もりを出してみることをおすすめします。

テント倉庫導入の際は維持費についても考慮しておこう!

テント倉庫を導入する際は、初期費用だけでなく維持費についても十分に考慮しておくことが大切です。
テント倉庫にかかるランニングコストとして、まず挙げられるのは固定資産税です。
テント倉庫は建築物に該当するので、毎年固定資産税を納める必要があります。
移動式や可動式の倉庫に関しても建築物として見なされるので、固定資産税は発生します。
また、ライトや空調などの設備を導入した場合は光熱費も発生します。
どの程度の金額になるかは倉庫の規模などに左右されますが、薄い色の生地を使ったり採光窓を設けたりすることで、日中の光熱費を削減することが可能です。
さらに、生地の張替えなどのメンテナンスに要するコストも忘れてはいけません。
テント倉庫の寿命は、骨組み部分は30~40年ほどと言われていますが、生地については10~15年ほどで張替えが必要です。
劣化した生地を放置すると、雨漏りなどにつながる恐れがあるので、10~15年ほどを目安に張替えを行うことが大切です。

テント倉庫の工期の目安はどれくらい?

依頼をしてから仕上がりまでの期間を知ることは大事、テント倉庫の工期の目安はおよそ2ヶ月程度です。
その日に鉄骨を組んですべて仕上げるような、即日完了をするようなマッハな速さではありません。
しかし一般的にプレハブ式の見建築倉庫の場合だと、3ヶ月くらいはかかります。
さらにもうひと月は必要になる、4か月程度の期間を要するのは、システム建築倉庫です。
これらを比べてみた時に、最も最短コースでできる工法が、テント倉庫にかかる工期の期間です。
長く時間がかかっても良いというわけではなく、倉庫をできるかぎり早急に完成させたい、そう考える人にとって、仕上がりまでの時間を短縮できる工法は助かります。
実際にテント公庫を建てることになったら、最初のヒアリングからスタート、専門業者は決していい加減なことをしません。
現地確認から始まり見積もりを出して、そのうえでの契約です。
倉庫の設計に入り各種手続きの申請を行い製造へ、そして施工スタートという流れになります。

増設・解体しやすいのもテント倉庫の魅力

テント倉庫が持つ魅力の一つが、自由度の高さです。
一般的な倉庫の場合、保管スペースがなくなれば新しく建てなければいけません。
しかし倉庫を増設するのは簡単ではなく、お金もかかれば時間もかかります。
計画を立て実際に工事をはじめて完成する頃には、必要なくなっている場合もあります。
そうしたケースを考え始めると、気軽に新しく建てることはできません。
また同じように不必要になり解体したいときも、一般の倉庫では簡単に潰せません。
解体にも同じように時間やお金がかかるので、一時的な保管場所としても使えないでしょう。
ですが自由度の高いテント倉庫なら、これらの問題をすべて解決可能です。
テント倉庫は非常にシンプルな構造をしているので、短期間でお金をかけずに増設ができます。
解体方法もシンプルで簡単なので、必要なくなったらすぐにバラせるでしょう。
そのためテント倉庫は一時的な保管スペースとして活用されており、さまざまな現場で使われています。

テント倉庫の耐用年数と長持ちさせる方法

テント倉庫はサイズや立地条件で耐用年数は変わりますが、一般的には30年から40年と意外と長持ちさせられることは魅力です。
テント倉庫は腐食しない金属の柱やフレームで構成されており、その上に専用のシートを張る方法になりますが、少しでも長持ちをさせるには、いくつかの方法は考えることができます。
フレームに関しては腐食の問題や接続箇所の破損などは起きにくいものなので、シートに対して施工する方法が最も効果的です。
具体的な方法ではコーティング剤を使う方法があり、シート生地に対応している商品であれば施工前にコーティングを済ませる方法で耐久性を高めることができます。
実際に販売されているコーティング剤の中には、刷毛やローラーで塗り広げて使用するタイプやスプレー缶式のコーティング剤も利用可能です。
劣化を防ぐ効果があったり、本来の能力よりも高い撥水性を持たせたり紫外線から保護を行えるコーティング剤もあるのでネット通販から探せば最適な商品は入手できます。

テント倉庫に十分な耐震性はある?

テント倉庫は、低コスト・短期間で建設できますし、変形地などにも建てやすく使い勝手がいいということで活発に利用されています。
ただ、耐久力が心配という声も少なくありません。
骨組みとシートでできているテント倉庫は、耐久性という観点では、ちょっと頼りなさそうに見えます。
とくに地震大国の日本においては、耐震性が気になるという方は多いでしょう。
地震で倉庫が崩れてしまったら、保管物が被害を受けてしまいますし、人的な被害も心配されます。
しかし、実はテント倉庫は地震に強いという特性があります。
震度5以上にもなるような強い揺れだったとしても、倒壊する心配はほぼありません。
なぜテント倉庫は耐震性が高いのかというと、骨組みやシートが軽量であり、地震の縦揺れや横揺れに建物自体が追従して動くので、あまりダメージを受けずに済んでしまうのです。
東日本大震災のような超大型の地震でも、このタイプの倉庫が揺れで倒壊したという報告はされていないほどです。

テント倉庫は豪雪地帯でも導入できる?

テント倉庫に対して、雪に弱いものというイメージを持っている方も少なくないでしょう。
しかし、現在は各メーカーとも積雪に強いテント倉庫を提供しているので、たとえ豪雪地帯であっても導入することが可能です。
テント倉庫は雪下ろしはできませんが、使われているシートは滑りやすい素材となっているので、そもそも雪が積もりにくい仕様となっています。
加えて、通常のテント倉庫の屋根は2寸勾配が一般的ですが、積雪対応の倉庫の屋根は3~4寸勾配となっているので、より雪が落ちやすくなっています。
また、豪雪地域では通常よりも太い骨組みと厚いシートが使われるので、屋根に積もった雪の重みで潰れてしまうという心配は不要です。
ただし、屋根から落ちた雪が外壁周りに積もると、壁面が圧迫されて倒壊する危険性が高まります。
そのため、豪雪地域で導入する場合は周囲の建物との間隔を十分にあけて、雪かきできるスペースを確保しておくことが大切です。

失敗しないテント倉庫の選び方とは?

テント倉庫の選び方で失敗しないためには、用途・壁面の有無・必要な大きさ・敷地内の配置・予算など、あらゆることを想定しながらチェックしていくことが大切になります。
ベストなテント倉庫を選ぶためには、どのような用途でしようするのかを考えることがポイントで、倉庫として使う場合は「中に何を入れるのか」・「入れるものが可燃物なのか不燃物なのか」など、用途によって使用する生地も変わってきます。
さらに壁面の有無をチェックすることも重要で、固定式のタイプは全ての面に壁があるので商品の保管におすすめですし、壁がない方が使い勝手が良い場合には、上屋荷捌テント倉庫がおすすめといえます。
また、建てる場所の敷地の境界線や既にある建物との位置関係を考えることも大切で、敷地に余裕があるときは境界線や建物から一定の距離離した方が安くなります。
予算に関しては、可能な範囲で最大限希望を叶えられるよう提案してくれるところの方が、失敗は少なくなるといえます。

テント倉庫の施工業者選びで注目すべきポイント

テント倉庫の規模は、小規模から大規模までさまざまです。
ちょっとした物品を保管するなら小規模、大型の機械や重機を保管するなら大規模と、使用する用途に合わせて選ぶことができます。
テント倉庫の施工をしている業者には、それぞれ得意とする規模があります。
そのため施工業者選びでは、得意とする規模に注目しなければいけません。
それほど大きなサイズが必要ないなら小規模向け、反対に巨大なテント倉庫がほしいなら大規模向けといったように選ぶことで、目的に合わせて建てることができます。
また施工業者選びでは、料金などのプランも確認が必要です。
同じサイズなら料金は安いほうがお得ですし、一時的に必要ならレンタルできる日数も重要になるでしょう。
無駄なく必要な期間だけレンタルできる業者を選ぶことこそ、効率よく利用できる結果になります。
他にもサービス内容やテント倉庫に使われる生地など、さまざまなポイントを確認しながら選びましょう。

テント倉庫を借りる際に考えられるトラブルとは?

かなり多くの荷物を一時的、または長期的に保管しておける場所を希望しているなら、意外と丈夫でセキュリティ対策も万全にしているテント倉庫を借りるのが一番になるでしょう。
今は月々の使用料を支払うだけで気軽にレンタルできる魅力的なテント倉庫も増えてきているので、自分の用途に合った会社を見つけて正しく利用してみることをおすすめします。
ただし、テント倉庫を借りる際の注意点についてもしっかりと把握しておくことが大切です。
考えられるトラブルに関しては、台風などかなり強い風が長引く状況が続いた場合、脆いテントだと倒壊して折角の荷物が水浸しの状態になってしまうことがあるので、万が一に備えてしっかりと補償制度を設けてくれている信頼性の高い会社選びをすることが求められます。
それ以外のトラブルに関しては、保管しておいた荷物が盗難被害に遭ってしまうことです。
こちらも十分な補償があれば安心してレンタルできるようになるので、契約する前に入念にチェックしておくようにしましょう。

車庫などで使えるテント倉庫の緊急時の使い道

在庫を管理する会社では、それを入れておく倉庫があるのが通常です。
しかし時には入りきらない資材や商品が発送されてきてしまう事もあり、大変な事態になります。
入らないなら断るしかないのですが、それが出来る状況と関係性とは限りません。
そこで緊急対応として使われるのが、テント倉庫です。
テント倉庫の使い道としては会社の車庫などの空きスペースに、テントを設置してそこに資材を入れます。
これはもちろん施錠などは出来るものの、あくまでもテントなので高価なものを入れておくのではなくダンボールなどの資材を入れるといいでしょう。
つまり倉庫に入っていたダンボールをテント倉庫に移動させ、ダンボールのあった場所を確保してそこを使うというやり方です。
様々な状況がありますが、外に置くものなので出来るだけ安く、紛失や盗難があってもそれほど痛くない物をテント倉庫に入れるといいでしょう。
あらかじめいくつか持っておくと、緊急時に助かります。

テント倉庫をレンタルして荷物が入らない急場を凌ぐ

物が置けないというのは、会社にとってかなり致命的な状態です。
例えば商品を作るための資材を一時的に置かなければならないときに、どうしても置ききれないとなったら配送を止めてもらうしかありません。
しかしトラックに起き続ける訳にもいかず、工場に戻すのも無理な話なのです。
どうにかするには、社内で外に出してもいいものをとにかく外に出し、そこに資材を入れるしかありません。
最終手段としては貸倉庫を借りる事ですが、その一歩手前の手段としてテント倉庫があります。
これは空き地にテントを設置してそれを倉庫にしてしまうもので、テント倉庫は倉庫業ではかなり活用されているようです。
レンタルも可能なため、一時しのぎをしたいなら駐車スペースを使ってテント倉庫を組み立てるといいでしょう。
車は緊急なら電車通勤にしてもらったり、一時的に駐車場を借りることも可能だからです。
いつでも使うとは限りませんが、こういう手段があることを知っておくといいかもしれません。

インターネットで手に入れよう!テント倉庫でスペース確保

いまでは、色んなアイテムをインターネットで買うことが可能です。
なかでもアイデア商品というものがとても多く、狭い自宅をより効率よく使用するためには物置が欲しいという方も少なくありません。
その際は、テント倉庫というものを買い求めてもいいわけです。
簡単にテント倉庫の良さをご紹介すると、骨組みとナイロンのカバーを組み合わせた商品となります。
大半のご家庭では戸建てだと、ガレージを備えていることも珍しくはありません。
約10坪程度の空き地があるだけでセットができるので、一見するとキャンプギアというスタイルも作れるわけです。
通常はオーダーメイドという方式になりますが、ネット通販を利用することで気軽に買えるのが良い点となります。
インターネットで買う場合、まずはどれだけの大きさが欲しいのかを明確にすることです。
メジャーなどで採寸を実施して、その希望に見合った品をネットストアで探し出すことで、物置を確保できます。

テント倉庫の建築確認の必要性について

テント倉庫は、軽量なフレーム構造と屋根のテント状のカバーで構成される仮設倉庫の一種です。
構築が容易であるため、物品の保管やイベント、作業スペースの確保などさまざまな用途に活用されています。
しかし建築物として扱われ、一定の条件に応じて建築確認の手続きが必要となる場合があることも。
ある程度の期間を超えて使用される場合、地域の条例や建築基準法により、建築確認の対象となることがあります。
特に1年以上の長期間にわたって使用される予定の場合は、確認が必要となることが多いです。
一部の地域では倉庫の建築面積や高さに制限が設けられています。
これらの制限を超える場合は、建築確認を受ける場合があります。
また設置場所や使用方法によっては、消防法や防災対策に関する規定を満たすときがあるようです。
建築確認を受けることで、安全性を確保し、火災などのリスクを低減することが期待できるでしょう。
注意点としてはテント倉庫は仮設の建築物であるため、建築確認の手続きが煩雑になることがあります。
建築確認が必要なケースでは、事前に地域の自治体や建築行政機関と相談し、適切な手続きを進めることが大切です。
テント倉庫の建築確認は、安全性や法令遵守を確保し安心して利用するためとても重要です。
そのため建築確認の必要性をきちんと理解すると、効果的にテント倉庫を活用することができるでしょう。

著者:関口富一

筆者プロフィール

奈良県奈良市生まれ。
テント倉庫選びで失敗しないために、価格相場や維持費について執筆しています。
テント倉庫 メーカ