夏は暑く・冬は寒くなりやすいのがテント倉庫のデメリット

夏は暑く・冬は寒くなりやすいのがテント倉庫のデメリット

テント倉庫のデメリットとして、夏は暑くなりやすく冬は寒くなりやすいという点です。
野菜や果物を育てるハウス栽培と同じ仕組みで夏、太陽の直射日光を浴びると熱が室内にこもります。
つまり熱の逃げ場が無くなり暑くなるという仕組みです。
かといってテント倉庫を包むシートに断熱効果があるわけではないので、冬は外気がほぼ室内の温度と同程度になるため寒いのです。
簡易で安価であり設置も片付けも簡単という大きなメリットはあるものの、外気温に大きく左右されやすいという点は注意しましょう。
倉庫として利用する場合は多少の温度変化に問題ない製品や資材であれば、通年で利用は可能です。
食品など温度変化に敏感な物については、冬場など季節を区切れば利用は可能ですが一時的な利用にしておいた方が無難と言えます。
建物に入れる物を一時的に避難させる目的とか、一時保管を目的としたものであれば有効活用はできると理解しておくと汎用性は広がります。

テント倉庫に付けられる代表的なオプション

テント倉庫は、導入費用が安い・工期が短い・敷地の自由度が高いといったメリットがありますが、用途に応じてカスタマイズできるのも魅力のひとつです。
テント倉庫に付けられる代表的なオプションとしては、扉・窓・ひさし・照明・雨樋・内幕シート・ベンチレーター・ガラリ・ガードポールなどが挙げられます。
テント倉庫で導入できる扉には、カーテン扉・シャッター・アルミドア・両引き戸など様々な種類があり、出入りの方法によって選択することが可能です。
窓は大きくサッシ窓と採光窓の2種類に分けられ、換気目的であればサッシ窓を、倉庫内を明るくしたいなら採光窓を導入しましょう。
ひさしは、雨や直射日光が倉庫内に入るのを防ぐ目的があります。
また、基本的にテント内は薄暗いので、必要に応じてLEDや水銀灯などの照明設備を導入する必要があります。
内幕シートは、結露防止や燃え抜け対策として導入されるオプションです。
雨樋を設置すると、外壁に雨水が流れた筋が付きにくくなるので、見た目を良好に保ちやすくなります。
ベンチレーターは換気用の装置で、夏場の暑さ対策に有効です。
ガラリは、外壁に取り付ける換気口です。
ガードポールは、フォークリフトなどの車両が壁に衝突するのを防ぐ目的で設置します。

著者:関口富一

筆者プロフィール

奈良県奈良市生まれ。
テント倉庫選びで失敗しないために、価格相場や維持費について執筆しています。